2018年05月29日

人物クロッキーとレオナルド・ダヴィンチのウィトルウィルス的人体図

5月のジュニアクラスでは、人物クロッキーとレオナルド・ダヴィンチの
幾何学的原理に基づく人体について学びました。


レオナルドが人類史上に残した名画や解剖学、発明は

まだ解明されていない謎が多岐にわたり、その思想や芸術の源泉は深く、

世界中で様々なアプローチから研究が進められています。





レオナルドは、幾何学原理に基づく人体の比率を求め、

円と正方形の中に配置された人体の比率を研究したようです。


DSC_4199.JPG


イタリーのヴェネツィアのアカデミア美術館Gallerie dell'Accademia)には

「ウィトルウィウス的人体図」の素描が所蔵されています。

その作品は男性人体ですが、

人体の骨格や男女比を見比べながら模写をするように皆でも描いてみました。


レオナルドは、幾何学形態から宇宙と人体の関係性や調和について思索し、

人体比率に基づく建築学についての造詣にも深くあったようです。

ローマ時代の建築家、ウィトルウィウスの著作を独自に解釈したものとも言われています。

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レオナルドのように人体全体の骨格や筋肉を全面・側面・後面からも調べてみます。
DSC_4197.JPG
(美術解剖図ノート 視覚デザイン研究所より)



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人物クロッキーでは交代でそれぞれポーズをとってもらい、

服の下に隠れた筋肉や骨格の付き方を意識して描いてみます

DSC_4122.JPG



「かたち」という形態の法則性や規則性が万物に宿るという試み、

また「動く形」から常に変化する自然の消耗、

人の持つ感情や心の動きによる筋肉の変化、

また完全な数学と科学と乖離する精神や魂の存在を

ありとあらゆる研究をとおしてどのように自身の芸術に繋げていったのか、



僅かながらレオナルド・ダヴィンチの試みを知り、


皆も非常に興味深く感じたようです。




Y.N

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月島アートスクールではジュニアクラスは6年生~中学生まで
絵画の基礎を中心に学んでいます。

デッサン、油絵、水彩、基礎デザインなど平面を中心に制作します。
ベーシックな絵画の基本を学びたいという意欲を持ち、
自ら進んで創意工夫し考え、試し、表現する姿勢を
伸ばす時間を大切にしています。
また、即席的なテクニックを身に着けるのではなく
ものをよく見るということは何か、見ることで思考し、
それを表すことで自分の表現を見つけていってほしいと思っています。
ジュニアクラスは月3回火曜日、17:00-20:00までで入退室時間は自由です。
お休みされた場合の振替レッスンは日曜日の絵画クラスに行います。





posted by 月島アートスクール at 22:54| Comment(0) | デッサン
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